2013年9月11日水曜日

ろ過システムの崩壊について(ろ過装置(システム)に関する私考 その8)


■ろ過システムの崩壊について

ろ過システムの急激な崩壊が起こるストーリーを想像してみました。


  1. 有機態窒素 or アンモニア態窒素の増加。(食べ残しの増加。魚の成長による排泄物の増加。)
  2. バクテリアが増殖。
    横に増えることができない(≒有効表面積が足りない)と生物膜が厚くなる。
  3. 一定の膜厚を超えると生物膜は剥がれ落ちてしまう。
    機械的強度の不足?
    生物膜を維持しているバクテリアが減少?不活性化?
    好気的な環境は生物膜の表面から0.2mm程度であるという記事(発表)を見かけたことがあります。
  4. 剥がれ落ちた生物膜が他の生物膜を覆ったり、フィルター内の通水経路を詰まらせて、好気的エリアが減少する。
  5. 結果、さらに他の生物膜が剥がれ落ちてしまう。
    場合によっては、腐敗菌が増殖?
  6. これら(2~5)が雪崩的に繰り返され、急激に水質が悪化する。


どうでしょう。こんな感じではないでしょうかね。

とすれば、対策は
(1)生物膜が縦に成長しないように活着可能面積を増やす。
(2)生物膜が剥がれ落ちても、他の生物膜に害を及ぼさない仕組み(構造)にする。
ってことになるのでしょう。
ただし、後者は既にバランスが崩れている状況なので、急激な水質の悪化を防ぐ意味しかありません。

結局のところは、ろ材には余裕を持たせなさいということですかね。

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